memorandum

untitled

3年ぶりにブログを書こうという気になったのは、自分よりもずいぶん若い知り合いが外国で毎日のように人生と取っ組み合っているブログを見たから。取っ組み合っている彼は苦労してるけど、その姿がまぶしくて羨ましかった。 今の私の暮らしは大きな波風もな…

Like a lover the velvet moon....

夏至を過ぎて今は22時まで明るいブリュッセル。残業しても夜道が怖くないのが救いかな。木々はあっという間に生い茂り森はずいぶんと深く重みを増した。この時期はバラの季節。私を見てと言わんばかりに咲き誇る家々のバラを眺めながら住宅街を歩くのがとて…

柔らかな夏の到来

5月は結構ストイックに仕事をしていて、あっという間に終わってしまった感じ。気持ちの変化を綴る余裕がなかった。もったいない事をした、反省。書き留めておきたいという気持ちよりも日々に追われるということこそが、生活に慣れるという事なのかもしれな…

Nobody Knows The Trouble I've Seen

通勤にいつも森を抜けていくのだが、近頃はその木々の美しさに見とれてしまう。透明なもえぎ色と言ったらいいのだろうか、とにかくその透き通る葉の間から差し込む光が美しくて思わずよそ見。 最近、いわゆる「できる人」と仕事をしている。ぶれない精神力と…

Here, There and Everywhere

ゴールデンウィーク前半は少し長めに休みをもらって、4連休に。数えるほどの人としか話さず、ずっと丸くなって寝ていた。 思えば、去年の11月ぐらいからずっと外に出続けていたように思う。忘年会に、新年会、おまけに送別会。少したがが外れていたんじゃな…

Mediterranean blue

アルジェリアから無事帰宅。地中海の青、白い建物、赤茶けた耕土。色のひとつひとつが印象的な国だった。 出張の合間の休日は、ぐずぐずとした疲れに襲われ寝たり起きたりを繰り返す。薄目のままシーツを洗い、食器をすすぎ、掃除機をかけ、バスタブを磨く。…

My Head Is My Only House Unless It Rains

イースター休暇を利用してオランダへ行ってきた。ハーグ、デルフト、ミデルブルグ。ハイウェイを鼻歌まじりで飛ばしながら、一人でどこでも行けるんだという自信が少しついた旅。 2月、渡欧前に行った福岡伸一の講演会。彼がスライドで見せてくれたフェルメ…

Whisper not

アルジェリアのビザを取りにいったら、日本人の私は45ユーロ、オランダ人の同僚は60ユーロかかって、なんでなんだよ!って同僚が怒っていた。安くあがってラッキー、ぐらいしか思っていなかったけど、今月号のクーリエジャポンを読んでいて、加藤嘉一が…

仕方のない話

私の勝手な自論だが、トイレでその国の民度が分かるはず、という理由で旅先でトイレの写真を撮ることにしている。つい先日、うっかり消すのを忘れて会社のフォルダーに入れておいたら、ベルギー人の同僚に見られて「お前は俺か」と言われる。いや、俺はお前…

Rozana

今、自分に贅沢を許していることがふたつあって、ひとつは旅先で香水を買うこと。もうひとつは部屋に花を飾ること。 香水はその国の思い出と匂いを絡めて、記憶をより強く印象づけるように。花は、時として殺伐とする気持ちが少しでも癒されるように。たとえ…

Conversation, between two....

週末、オランダのアウトレットモールへ。お店に入ると「Dutch? French? German? English?」と声をかけられて面白く思った。自分はそのどれでもない言葉を操っていることも。 「日本は怖いよ。自分がふとつぶやいた言葉が、隣に座った知らない誰かに理解され…

気温は一気に20度近くまで上昇し、ブリュッセルにもいよいよ明るく過ごしやすい季節が到来した。街路樹の木々が一斉に芽吹き出し、通りを歩く人の顔もどこか華やかに見える。この時期、日本は1日に約1分日が長くなるのに対し、ベルギーでは4分長くなるそう…

Cross the border

日曜日は陸路でオランダへ(うっかり道を間違えて)。そして今日はベラルーシからワルシャワ経由でベルギーへ帰ってきたところ。 国境を越える瞬間、たとえば入国審査でガチャン!と判子を押されたときの、あるいは、車のナビに「Cross the border !」と言わ…

Se laisser vivre

生きることに必死な毎日。 毎日脱皮するように進化してます、って言ったら、上司にじゃあ一年後何になっていたいか考えておいてね!って切り返されてぎくっとする。その時脳裏をよぎったのはモスラになった自分だったんだけど、モスラは求められてないと思う…

Un jour, Brussels

ベルギー、無事到着。日本みたいに刺すような寒さはなく、柔らかな寒さでほっとする。ありがたい。しかしながら晴れ渡る青空は拝むことできず、毎日深い霧の中でぼんやりと過ごしているところ。 予想通り、アパートメントの設備に不備があったり、ATMが壊れ…

If winter comes, can spring be far behind

泣いても笑っても、出発前夜。 悪友たちと鍋を囲み、くだらない話をして送られる。いつもと変わらない日常。玄関でハグして笑い合って、またねって扉を閉めた。一人になった。 たくさんの方からメールや電話を頂き、その温かなエールに感謝する。ありがとう…

タコとアフリカ

最終出社。もう湿っぽくなるのはやめて、さばさばと日常を過ごすのみ。 こういう時期だから、挨拶ついでに様々な人の様々な話を聞くことが出来る。普段仕事の話しかしない人も、胸襟を開いて意外な話をしてくれた。 アフリカ市場の話から、話はタコの話へ脱…

■ intersection

栃尾の皆さんが名古屋まで来てくれて、送別会。本当にありがとうございます。まさかのサプライズもありつつ、涙あり笑いありの素敵な会でした。 会話の中で「縁」という言葉を幾度も使いながら、不思議やねーってごはんを食べた。普通の日常を送っていれば出…

■ R&D-I-Y

TEDのBritta Riley ”アパートの菜園”が非常に興味深かったので以下メモ。彼女はアパートの窓辺で野菜を作れる栽培システム ( http://www.windowfarms.org )をオープンソース化して世界中の人々と一緒に開発している技術者。そのシステムもさることながら、ソ…

■ sentimentalisme?

航空券と労働許可証をひょいと手渡される。 労働許可証に貼付された私の写真は、なんだかちょっと困った顔をしていた。

■ en plaine croissance

今日、愛車を売却した。せつない・・・と感傷に浸っていたら、昔付き合っていた人の写真が座席の下から出てきて、笑われた。大赤面。このところ色んな意味で昔の思い出に触れることが多い。 >>>>>>>>> スイスのローザンヌコンクールで、日本人がグ…

■ en toute liberté

春日井のビストロ、二つ星へ恩師と。 リーズナブルで美味しくて、おまけにオーナーが気さくないい男という、3拍子も4拍子も揃ったお店。オーナーの人柄もあって、行くといつも心が豊かな気持ちになって帰れる。 ☆bistro Futatsuboshi 486-0849 愛知県春日…

■ bouquet

昨日は少し早めの送別会。「森ガール風に!」とお願いした花束をもらう。ありがとう。 大変お世話になった先輩に「(昨年の成果は)プライドを捨てられたことだよね」とコメントをもらう。そうなんです。幾度となく叱られ、むくれたりへこんだりしながら泥臭…

■ Je hésite encore.....

日本を離れるということに必要以上に感傷的になっている、かも。