Your voice

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3日後にはもう帰国するというのに、この生活がまだまだ続くような気がしていてどうしても実感が湧かない。知っているところへ帰るというのはこんなものなのかな。日常をちょきんと切って帰る。

年末にも1年を振り返っているが、改めてベルギー生活の1年を振り返る。まず言えるのは、刺激的だったが、先の見えない浮き世暮らしだったこと。まあでもヨーロッパ、アフリカ合わせて18カ国回ったのは本当にいい思い出。色んな風土、文化、宗教が絡み合って、それぞれの国の個性を尊重しつつも、時に争いも起こりつつも、なんとか共存しているのがヨーロッパのいいところ。

日本はやれ◯◯歳になったら結婚しろ、とか、いい歳なんだからそんな服はみっともないとか、年齢でライフスタイルを区切る風潮があるけど、それが本当に意味の無いことと思えたのもベルギーに住めたから分かったこと。その枠にはまらないことが、いったい誰の迷惑になってるの?と考えたら、ほんと馬鹿馬鹿しくなっちゃった。これからは空気「読まない」で、もっと好きなことが出来るはず。

また残念だったことは、割とひとりぼっちだった点。同年代の同性に出会うことがほとんどなくて友達が出来ず、駐在員の奥様枠にも入れず浮いた。ぼっちは嫌いじゃなかったけど、コミュニケーションから得られる発想や慰めや安心感、そういうものに時として餓えた。だからこそ、日本では友人や知り合い、家族から、いかに多くのことを学ばせてもらっていたことに気付けてよかったな。遠いところわざわざ会いにきてくれたり、電話やメールで連絡してくれたみんなにはほんと、ありがとうを言いたい。

帰ったら、ぼっちなりにひとりで深く考えたことを、ぼちぼちと実行に移していこうと思っている。プライベートも仕事も。具体的ではないけど、私が結局いちばんやりたいことは、自分も含めた色んな人の孤独を少しでもなくしていくこと。

出来るか分からないけど、出来ることからちょっとずつ、やってみる。

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写真は最後の旅、クロアチアドブロブニク

天気がよくて、絶景で、まったくご機嫌な旅だった。辛かったこと、悲しかったことはするすると翡翠色のアドリア海に流れていって、やっぱりヨーロッパ来てよかったなって、不思議な運命にただ、感謝した。