キミニアイタイ

日本へ帰ってきた。青い空とさんさんと降り注ぐ太陽がただただ嬉しくて、紫外線なんて気にせずに降り注ぐ光を全身で受け止める。

 

初日。やや緊張しながら、いつも使っていた通勤電車に乗り込むと、おなじみの顔ぶれに思わず笑みこぼれる。お疲れ顔のおじさんも、寝ぼけ眼の女子高生も、変わらずにそこにいた。されど1年の重みを感じたのは、高校生の男の子の背がぐんっと伸びていて、見上げなければ彼とは分からなかったこと。

 

会いたかった友達や同僚や上司に会い、ただいま、ありがとう!ってにこにこしながらちょっとした言葉を交わすのがとても楽しい。赴任前とはまた違う、ふわふわと落ち着かない日常を漂いながら、少しずつ地に足をつけてソフトランディング。